想定質問集 7/13 19:00 版 (変更項目に★) -- 実験・デモ Q. 君達は何者で、ここで何をやっているのか A. 我々は、QGPOP(九州ギガポッププロジェクト)という研究プロジェクトの関 係者です。我々は今回、この世界水泳というイベントの環境をお借りして、 次世代ネットワークサービスをプレスや関係者の方に提供し、その有効性 を検証するという実証実験を行なっています。 Q. (ロゴなどを見て)この、QGPOP というのは何か A. QGPOP とは九州ギガポッププロジェクトの略称です。九州北部を中心とし、 次世代インターネット技術を提供する研究開発型のネットワークの構築、 その上でのオンライン共同研究環境の構築などを目的とした実証的研究プ ロジェクトです。 # http://www.qgpop.net/ を見て予習しといてください Q. 次世代インターネット技術とは? A. この実験においては、高速無線 LAN 技術、広帯域光ネットワーク技術、 IPv6 などをまとめてそう呼んでいます。 Q. 無線 LAN とは? ★ A. 今回の実験では、マリンメッセを除く各会場のプレスルームとプレス席な どに無線の基地局を配置しています。プレス関係者は無線 LAN カードを PC に装着する事で、プレス席で取材中にもその場で無線を利用してインター ネットにアクセスし、情報を収集したり発信する事が可能です。無線なの で LAN ケーブルの配線も必要なく、軽快に移動する事ができます。 今回、新技術として mobile IP を採用した無線 LAN の実験も行なってい ます。これについては、申込制で専用の無線 LAN カードを貸し出します。 事前申込制ですが、カードに余裕があればお貸しできます。 一般的な無線 LAN 環境も並行して提供しておりますので、IEEE 802.11b の無線 LAN カードをお持ちであれば、無線 LAN を利用する事が可能です。 ただし、安全性のために暗号鍵をかけていますので、若干の設定が必要で す。(→ といって、WEP などの事が書かれた紙を渡したい) Q. 無線 LAN カードを借りたいのだが A. (→貸し出し手順を参照してください) Q. 広帯域光ネットワーク技術? A. (QGPOP ネットワーク図ポスターがあればそれを見せながら) 我々 QGPOP では既にこの図にあるようなネットワークを構築しています。 特に、この天神 ISIT 九大を結ぶネットワークは広帯域光ネットワークに なっており、45Mbps 〜 600Mbps の高速ネットワークとなっています。今 回世界水泳の5会場は、この既存の光ネットワークを利用して 45Mbps 〜 135Mbps の高速ネットワークで接続されているわけです。 Q. IPv6? A. 次世代インターネットプロトコルの事です。現在みなさんが使っているイ ンターネットでは、IPv4 というプロトコルが使われています。しかし、こ のプロトコルは作成されてからかなりの時間が立っているため、新しいプ ロトコルが設計されつつあります。今後インターネットでは IPv6 への移 行が進むものと思われますが、我々は今回のイベントでいち早く IPv6 の サービスを提供し、その有効性を実証する実験を行なっています。 Q. (監視カメラの映像を見て)この映像は何か A. これは我々の実験運用を補助する目的の物です。今回我々は会場の各地に 無線基地局を配置しているわけですが、その全てに人員を配置して監視す るほどの余裕がありません。そこで、遠隔の基地局周辺に小さなカメラを 設置して監視しております。もちろん、我々は映像をインターネットに配 信する権利を持っておりませんで、これは会場内だけに流れています。 Q. (DV の映像を見て)この映像は何か A. 今回広帯域光ネットワークによって各会場が接続されているわけですが、 このネットワークを利用してどの程度の動画像が送れるかというような実 験です。この映像はデジタルビデオカメラで撮影されており、30Mbps とい う大量のデータを安定した速度で流す必要があります。 # いまいち。 Q. 他にどういう実験をやっているのか A. 水泳大会の会場でではありませんが、この世界水泳のウェブページを提供 するミラーサーバの運用実験を行なっています。皆さんが普段利用してい る IPv4 での提供に加えて、次世代インターネットプロトコルである IPv6 でのコンテンツ提供も実験的に行なっています。 Q. 無線 LAN はうちでも使っているが、それと何が違うのか A. 今回の実験では、多分そちらでもお使いの物と同じ技術を使った無線ネッ トワークと、mobile IP という新技術を利用した無線ネットワークを並行 して提供しております。並行して提供しているのは、既存の機器をお持ち の方をサポートする意味と、比較実験という意味があります。 現在普通に市販されている無線 LAN 機器との違いは大きく3つあります。 1. 個人認証が可能で、暗号化によってセキュリティが保たれています。し たがって、このような公的な環境での利用でも安全です。 2. 高速なハンドオーバー(基地局間の移動)が可能で、基地局をまたがって 移動しても、通信が途切れる事なく利用可能です。 3. IETF(インターネット技術の標準化組織)で標準かされたモバイルIP技術 を利用しています。 # 大森君の文章も、予備知識として読んでおいてください ★ 通常の無線ネットワークでは、複数の基地局の間を移動する際、それらの 基地局が同じネットワークに接続されていないと、通信が途切れてしまい ます。会社の建物の中などではそれでも十分な場合が多いのですが、これ がもっと広域での運用になるとそういう運用は難しくなります。ところが、 mobile IP 技術を利用すると、各無線基地局が異なるネットワークに接続 されている環境においても、通信が途切れることなく、利用者が移動でき るようになります。そのため、広域で無線ネットワークを展開する事がで きるようになります。 Q. 無線 LAN(802.11b)にも WEP というセキュリティがあるのでは? A. WEP は、利用者全員で共通の暗号鍵を使うので、誰かから漏れてしまう可 能性も高く、また解読も容易であるという問題点があります。したがって、 パブリックサービスでは使えません。 Q. 無線 LAN(802.11b)でも、802.1x による個人認証が可能な機器があるが、 それとはどう違うのか? ★ A. 今回利用している技術は特許出願中の技術で、高速移動に対応可能となっ ています。 さらに詳しい事については、担当の者がおりますので、そちらに問い合わ せていただけますでしょうか。(↓ここに振る) 〒814-0001 福岡市早良区百道浜2-1-22 (福岡SRPセンタービル7F) (財) 九州システム情報技術研究所(ISIT) 平原 正樹 大森 幹之 TEL: 092-852-3454 FAX: 092-852-3465 Q. IETF で標準化されたモバイル IP とは? A. モバイルノード(モバイルIPを利用している端末)が、世界中のどこに移動 しても、同じ端末アドレスを使って通信できるようにする仕組みです。 モバイルノード(モバイルIPを利用している端末)は各自固有のホームアド レスを持っています。そのノードが世界中のどこに移動していても、通信 相手は、その固有のホームアドレスを指定すれば、そのノードと通信する ことができるような仕組みになっています。また、モバイルノードからの 発信も、そのモバイルノードが世界中どこにいても固有のホームアドレス から出て行くので、着信側はだれから送られてきたかを知ることができる のです。 Q. 携帯電話(i-mode)とはどう違う? (同じように移動してどこでも同じ番号) まず、速度が違います。i-mode はたかだか 9,600bps ですし、現状で他の 携帯や PHS でも 64kbps くらいしか速度がでませんが、今回の無線 LAN では最大 11Mbps の通信速度が出ます。 また、i-mode とは違って、インターネットをそのまま使っています。 i-mode は厳密にはインターネットではなくて、専用の携帯電話網と、イン ターネットと接続するためのゲートウェイが用意されているわけですが、 無線 LAN では IP で動くアプリケーション(ブラウザやメールなど)がその まま使えます。 Q. メッセでこの(持ってきた or レンタル)無線カードは使えないのか A. 今回組織委員会側から、メッセにおいてこの無線 LAN カードが利用してい る周波数帯の利用を禁止されたため、基地局を設置する事ができませんで した。従って、メッセにおいては無線は利用できない事になっております。 もし他会場に取材に行かれる機会がありましたら、是非無線 LAN をご利用 の上、感想をアンケートに答えていただきたいと思います。 Q. 有線なら持ってるんだが、どこかにハブの口はないかね? お、そこにある じゃないか、貸してくれよ。 A. 申し訳ありません。このハブは我々が実験機材の管理・運用をするために 用意してある物ですので、御遠慮願えますでしょうか。 モデムや TA をお持ちでしたら、そちらにあります ISDN 電話がご利用に なれると思います。また組織委員会が共用端末をプレスルームに用意して いるはずですので、そちらもご利用ください。 # 拒否する方向で。 -- トラブル Q. メールが出せると聞いたのだが、うまくいかない 0. メール以外のネットワーク接続ができるかチェック(web など) → できなければネットワークのトラブルシュートへ 1. メールサーバを確認 → 会社の内部サーバの場合 会社の内部には通常のインターネットからは接続できないはず →ダイヤルアップとの違いを理解させる 他のプロバイダから使うような、外から使える会社のサーバはないのか聞く →なければ、あきらめさせる # QGPOP ではこれ以上メールのサポートをしません Q. 会社のメールを読めないのだが メールサーバに同じ……かな Q. ウェブが見えない (ネットワークトラブルシュート) 1. 自分の機器で同じ場所での接続を試みる → OK なら質問者の環境を疑う(2) → NG ならネットワークの不調(3) 2. 質問者の環境 カード設定の確認 (MIS/通常) MIS … 無線レイヤのチェック タスクバーの PC ぽいアイコンが緑になっているかチェック なっていなければダブルクリックして設定を確認 → Adhoc または MIS になっているか それでもつながらなければ、一度再起動するとつながる事がある (無線ルータがちゃんと生きているか、他の機器でチェック) MIS スタックのチェック 「プログラム」→「MIS」→「MIS設定」を起動 「詳細」をクリックして、登録完了状態か確認 →ホームエージェントアドレス、ホームアドレスチェック ユーザ名等チェック(全部同じ内容を入力する事になっている) だめなら無線ルータ側等をチェックしなければならない → 連絡フローに従う TCP/IP 設定のチェック 「ネットワークコンピュータ」のプロパティを出し、 TCP/IP → ROOT IEEE 802.11… を選択してプロパティを出す IP アドレスの所にホームアドレスが入っているか ゲートウェイに 133.69.148.4 だけが入っているか DNS サーバに 133.69.130.4 が入っているか 一般無線 LAN … winipcfg/ipconfig で IP アドレス取得状況チェック WEP 設定チェック ESSID 設定チェック もしツールが入っていれば、電波状態チェック dhcp 解放・取得してみる 無線がどうにもだめなら……有線での接続を確認 dhcp DNS が自動取得になっていない可能性 それでもだめなら、お手上げ? (any idea?) DHCP サーバ(RT102i)のトラブルシューティング必要かも 時々固まるらしいので、どうにもおかしいなら電源 on/off が必要 3. ネットワークの不調 ネットワーク図を見つつ、ルータ等に ping を投げる 届くなら対外接続トラブルの可能性 届かないなら、内部トラブルの可能性 → 誰に連絡?(連絡フロー待ち)